会社設立の日に遡って。
2022年がおわろうとしています。
株式会社フレアを設立した今年は、私にとってまちがいなく人生の中の記念すべき年です。
この半年、社長になってどんな気持ち?とよく聞かれます。会社を設立した日の気持ちを綴って、今年の締めくくりにしようと思います。
会社の設立日に設定した6月2日、宿泊していた北海道のホテルでiPhoneの一度目のアラームを消しながら、4歳の誕生日の朝のことを思い出しました。
"誕生日"という概念を知ったのは3歳のとき。
踏み台代わりにしていたちいさな椅子がないと洗面台の蛇口に手が届かなかった私は、4歳になったら大きくなるんだから、踏み台を使わなくても蛇口に手が届くようになると思い込んでいました。
4歳の誕生日の朝、目が覚めてすぐにワクワクしながら洗面台へ行きましたが、もちろん蛇口に手は届かず。私4歳になったのに、大きくなってないよ!と、寝ている母を起こしてクレームを言ったのを覚えています。
誕生日を迎えても、記念日が増えても、それはあくまで書類上や形式上の変化だったり環境の変化で、自分自体が急に変わるわけではないことを、その時母が笑いながら教えてくれました。
基本厳しく、いつも顔色を伺いながら畏れていた母が笑っているときに、私は安心感をおぼえていました。
洗面台よりずっと背が高くなった今でも、やはり「笑顔」と「安心感」が私の中で直結します。
会社をつくるにあたり、フレアとして目指すビジョンを決めました。
「お客様と、働く仲間を100%笑顔にする」
私は、ずっと自分がほしかった "安心" を、私の笑顔を通して与える側になりたいと思いました。
"100%笑顔" の定義は、フレアの活動を通して、たのしさと安心感を提供できている状態のことです。
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会社を設立した朝をどんな気持ちで迎えるのか、ようやくスタート地点に立てたことが不思議でもあり、夢のようでもあり、「わたし」がすごく変わるような、3歳さいごの夜とおなじ気持ちで眠りについたわけですが、実際のところ "社長" になっても、びっくりするくらい私は私のままで、びっくりするくらい私のままだと気づく38歳の私の心の奥は4歳になった日の朝のままで、立場が変わっても自分自体が変わらないことに安心感をおぼえました。
とはいえ時代も、物事の考え方も、優先順位ももちろん変化しているわけで。
しばらくは会社を設立した余韻に浸っていたフシもあるんですが、社名の通り私には "フレア" の取り組みを "ひろげて" いく使命があるので、
2023年、フレアの仲間を採用します!
今までは "代表取締役社長" ・・ え、ひとりなのに代表?ぷぷーて感じでしたが、人生初の「面談する側」を経験して、私についていこうと決めてくれた仲間ができることの喜びと、大切な仲間とその家族の人生まで背負う責任の重さが同時にやってきて、この初めての感情を正確に表現する言葉がまだ見つかりません。
それでも蛇口にすら手が届かなかった私がとりあえずここまでこれたのはひとえに、今までも、そして今でも関わってくださるお客様、協力してくれる方々や良きパートナー、しょうもない私を知った上で仲良くしてくれる友人たちや飲み仲間、若かりし頃のアルバイト仲間や当時のお客様、製造業の会社員時代かわいがってくれた(と信じてる)職場の諸先輩方や上司、同世代の仲間たち、転職後の会社でも、フレア設立のために会社をやめると伝えたとき、複雑な思いを抱え葛藤しながらも今となっては応援してくれている前職の社長や諸先輩方、同僚、営業の仕事で出会った地域の方々、かけがえのない娘と弟、親族、それからなにより私を産んでくれた両親のおかげです。(あと元旦那さん含む元家族とか、なんなら元彼たちも)
本当にありがとうございます。
あとは直感を頼りに、ここぞという瞬間をのがさず行動した自分も褒めてあげたいw(基本すぐ眠くなるし支度も遅いしよく物なくすし色々間違えるし、めちゃめちゃ周りの人達に助けてもらいながらゆるく生きてるのだけれども)
安心できる、リラックスできるフィールドでこそ人は自分の強みを最大限に発揮でき、どんな状況も "たのしい" と思えるような心の在り方を持った仲間たちの中でこそ、笑顔の人生を送れると私は思います。
きっと生きている間にゴールはなくて、死ぬまでずっとなにかの途中なのかなと。この先も、いちどしかない人生を私らしく生きていきます。
2023年も、株式会社フレアを宜しくお願い致します。
(にしても年の瀬によく語るよねぇ)